サービス拠点としてガスタービンの保守・点検を行う工場
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は10月13日、サウジアラビアにて建設を進めていたガスタービン補修工場が完成したと発表した。
サウジアラビアの国営石油会社サウジアラビアン・オイル・カンパニーとの企業間包括購買契約に基づくサービス拠点として、2016年に完成した第1号補修工場に続く拡張工事として建設をすすめてきた。建設地は、サウジアラビアのペルシャ湾沿岸にある東部州の州都ダンマン。
また、新工場は石油・化学プラントなどで使用するコンプレッサやその駆動用タービンの補修拠点としても活用する。具体的には来年から、MHPSと同じ三菱重工グループの三菱重工コンプレッサが納入した製品の保守・点検を行う。
近い将来にはM501JAC形ガスタービンの建設も
現地時間10月12日に開催された開所式で安藤社長は、
今後も貴国への投資を継続し、近い将来には、世界最高効率で信頼性の高いM501JAC形ガスタービンの新たな製造・技術センターを設立することも計画
(プレスリリースより)
(プレスリリースより)
していると述べた。JAC形ガスタービンは、最先端ガスタービンであるJ形の新機種で、空気冷却方式を採用しているのが特徴で、J形と同レベルの性能を持つだけでなく、起動時間の短縮など高効率な発電装置で、発電効率は効率65%という高い目標を掲げている。
ガスタービン1基と蒸気タービン1基から構成されるコンバインドサイクル発電によって、60ヘルツで60万キロワット相当の電力を生み出し、CO2排出量を約70%削減するという。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三菱日立パワーシステムズ株式会社のプレスリリース
https://www.mhps.com/jp/news/20171013.html