河川水位・市街地冠水などの状態をリアルタイムに計測
2017年10月2日、沖電気工業株式会社は、同社グループの静岡沖電気株式会社が、河川や市街地の水位状況を常時計測するネットワーク型「ゼロエナジー超音波水位計(以下、同水位計)」を開発し本日より販売開始すると発表した。
近年は、大規模で突発的、局地的な豪雨が増加し、増水などによる市街地の冠水被害が増えているが、これらを土木建築による対策だけで防止することは困難である。
そこで、住民の安全や財産被害を軽減するために、正確な情報をタイムリーに計測・把握し、水位異常となった当該地区の住民に対し、早期の避難誘導を促す監視システムの必要性が高まっている。
同水位計は、配線工事が不要で安価であるため、河川や市街地のアンダーパスなど、あらゆる場所に設置して、リアルタイムで水位状況を監視することが可能だ。
「ゼロエナジー超音波水位計」の特長
同水位計は、水面に向けて発射した超音波パルスが反射して送受波器へ戻ってくるまでの時間より計測する非接触式であるため、増水時の流木などによる破損の恐れが少なく、河川のごみ除去などの維持管理作業が不要で、メンテナンスの負荷が大幅に軽減される。
また、太陽電池パネルで動作し、水位データは無線で送信されるため、小型・軽量で配線工事が不要であり、電柱、橋梁などの既存構造物に設置可能だ。
なお、同水位計は、寸法・質量が540mm×200mm・6kg(センサーおよびソーラーユニット部)、計測範囲1~10m、計測分解能1cm、計測間隔が1分以上の任意の間であり、920MHz帯マルチホップ無線ネットワークのインターフェースを搭載しており、監視地点の増設が容易である。
(画像はプレスリリースより)
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