漏水位置を的確に検知し、建築物修繕に迅速対応
2017年10月2日、大成建設株式会社とエスアイアイ・セミコンダクタ株式会社は、電源や配線工事が不要な漏水検知システム「T-iAlert WD」(以下、同漏水検知システム)を共同で開発したと発表した。
同漏水検知システムは、微少なエネルギーを蓄電・昇圧して利用する回路技術「CLEAN-Boost技術」を採用した電池レス無線機能付きタグ(以下、ICタグ)を用い、漏水位置を的確に検知するメンテナンスフリーのシステムだ。
なお、従来の漏水検知システムは、建物内に漏水検知帯を張り巡らせる必要があるため、電源や配線工事が必要であり、ワイヤレスタイプは漏水検知センサーのサイズが大きく、個別の電源や一部配線工事が必要で、高コストであった。
漏水検知システム「T-iAlert WD」の概要
同漏水検知システムは、2種類の金属を組み込んだ漏水検知部とICタグで構成され、検知部が水と接触した際に自己発電により発生させた微弱電力を電源とするため、外部からの電力供給が不要となり、簡便に自由な配置で検知部を設置でき、低コストで検知が可能となる。
また、同漏水検知システムを設置する際に、電源などの電気工事を行う必要がないため、稼働中の施設にも容易に対応できる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/