NEXCO中日本など、橋梁の鋼床版に発生する疲労き裂に対する新たな点検手法を開発

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NEXCO中日本など、橋梁の鋼床版に発生する疲労き裂に対する新たな点検手法を開発

2017年09月30日 08:00

点検技術のさらなる信頼性向上や、点検の高度化・効率化

2017年9月27日、NEXCO中日本は、名古屋大学・三菱日立パワーシステムズ検査株式会社との共同で、フェイズドアレイ超音波探傷法を用いて、鋼床版に発生する疲労き裂を検出する新たな点検手法(以下、同点検手法)を開発し、一定の成果が得られたと発表した。

大型車交通荷重が多く通過する橋梁の鋼床版では、鋼床版のUリブとデッキプレートとの接合部に疲労き裂が発生することがあるが、目視点検や既往の検査技術では、き裂が進展して貫通するまで、発見することが困難だ。

同点検手法は、点検技術のさらなる信頼性向上や、点検の高度化・効率化を目指したもので、この度、2種類の疲労き裂を同時に精度良く検出することが確認できたとのこと。

フェイズドアレイ超音波探傷法を活用した技術の概要

同点検手法は、複数の振動子を移動させ任意方向に超音波を送受信し3次元の探傷を行う「フェイズドアレイ超音波探傷法」を活用し、鋼床版部にみられるデッキ進展型き裂とビード進展型き裂を同時に自走で探傷することを可能とした技術だ。

また、同点検手法は、自走で探傷することが可能だ。

この度の共同研究では、デッキ進展型き裂は、計測誤差1mm程度で、深さ2mm程度から検出可能であり、ビード進展型き裂は、計測誤差3mm程度で、深さ3mm程度から検出可能となる成果が得られた。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

NEXCO中日本 ニュースリリース
http://www.c-nexco.co.jp/

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