2017年9月20日、日立造船株式会社は、公益財団法人水道技術センターにより、浄水処理装置「AQSEV(アクセブ)メンブレンフィルター」(以下、同装置)の長尺膜モジュール搭載機種において、浄水用設備等技術認定(以下、同認定)を取得したと発表した。
同認定は、浄水施設に用いられる設備または資機材について、公益財団法人水道技術研究センターが認定する技術認定であり、浄水用設備等に係る技術研究開発、およびその普及促進を目的に実施されている。
同装置は、浄水施設の膜ろ過装置や被災地での緊急用浄水装置として、安心・安全な水の供給に貢献している。
「AQSEVメンブレンフィルター」の概要
従来の膜ろ過装置は、膜モジュールと機器、各種水槽を配管で繋ぐ構成であるため、広い設置スペースと現地での組立工事が必要であったが、同装置は、配管を極力省略し、省スペース化されている。
同装置は工場から完成品として出荷され、現地での組立工事が不要となるため、工期が短縮され、災害時の緊急対応では、トラックに積載して給水拠点等へ移送し、現地での応急浄水に用いることができる。
また、自動運転では、膜破断のトラブルの際には、破断した膜モジュールを自動で遮断し、運転を継続する機能を備えている。
さらに、遠隔監視制御機能を標準装備しており、適切な運転管理を行うことが可能だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
日立造船 ニュースリリース
http://www.hitachizosen.co.jp/news/2017/09/002816.html