株式会社東芝は9月19日、トルコの大手電力事業者ゾルルエナジーグループが計画する地熱発電所の建設3案件について、蒸気タービン・発電機の納入に向けた交渉権を獲得し、包括契約を締結した、と発表した。
契約対象は、クズレデレ第4地熱発電所(予測出力40MW)、テッカハマン地熱発電所(予測出力40MW)、クズレデレ第5地熱発電所(予測出力40MW)の3案件、合計出力120MW相当である。
トルコは、世界でも有数の地熱源保有国で、人口増加や内需の拡大を背景に電力需要の増加が見込まれる。トルコ政府は、2023年までに国内の地熱発電容量を、2,500MWまでに増加させることを目標としている。
東芝は、トルコにおいて、ゾルル社から2014年アラシェヒル地熱発電所、2016年欧州・中東最大級のクズレデレ第3地熱発電所向けにフラッシュ型発電設備一式を受注している。
また、ゾルルエナジーグループとは、2016年1月地熱・火力・水力発電所建設に関わる協業の覚書を締結し、建設計画の調査段階から参画できる協力体制を築いている。
今回の契約は、2020年10月までに建設予定の地熱発電所3案件について、蒸気量や圧力が東芝提案の発電設備の仕様範囲内にある条件のもとで、独占交渉できるものである。
東芝は、1966年商用機で日本国内初の地熱用蒸気タービン・発電機を納入以降、世界各国に54台、3,519MWの発電設備を納入しており、地熱発電では世界のシェア23%を占めトップである、とのこと。
(画像は株式会社東芝のHPより)
▼外部リンク
株式会社東芝のニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2017_09/pr_j1901.htm