集められた排水を、沿岸部に建設された水再生処理工場へ自然流下させる
2017年09月14日、五洋建設株式会社は、シンガポール公益事業庁(Public Utilities Board、以下、PUB)より、大深度下水道トンネルシステム(Deep Tunnel Sewerage System、以下、DTSS)2期事業のT-08工区を、同国のKoh Brothers Building & Civil Engineering Contractor社と共同受注したと発表した。
DTSS事業は、集められた排水を、沿岸部に建設された水再生処理工場へ自然流下させるための大深度下水道トンネルを建設するもので、排水は、浄化処理された後、「NEWater」と呼ばれる清浄で高純度な水として再利用され、一部は海に放流される。
なお、同社は、1964年にシンガポールに進出して以来、数々の大型プロジェクトに参加しており、2000年にDTSS1期事業T-02工区、2011年に上水道トンネル工事(NIPE-C4)を受注している。
工事の概要
同工事のJV受注総額は日本円換算で約423億円であり、同社の受注金額はその65%の約275億円となる。2023年6月に竣工し、工期は70ヶ月の予定だ。
同社が受注したT-08工区は、ジュロン・チュアス地区に新たに建設予定の水再生処理工場へ繋がる海底部(3.5km)を含むトンネル工事で、4台のシールドマシンを使い、トンネル全長約9.9kmを建設する。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
五洋建設 ニュースリリース
http://www.penta-ocean.co.jp/news/2017/170914.html