電力供給の外に、ダム建設で干ばつや洪水対策に寄与すると期待
2017年9月6日、株式会社東芝は、同社グループが水力発電設備を納入したベトナムのチュンソン水力発電所(以下、同発電所)1~4号機のすべてが、営業運転を開始したと発表した。
同発電所は、同国北中部のタインホア省に新設された合計出力26万kWの発電所で、東芝水電設備(杭州)有限公司(以下、東芝水電)が、6.5万kWのフランシス水車、発電機および各種付帯設備4セットの供給を担当した。
なお、東芝水電は、中国における同社グループ会社で、中国水電工程顧問集団有限公司とのコンソーシアムで、2013年8月にベトナム電力公社傘下のチュンソンハイドロパワーカンパニーから同発電所の発電設備を受注した。
また、同発電所は、電力供給の外に、ダム建設で干ばつや洪水対策に寄与すると期待されている。
ベトナムにはメコン川などの豊富な水資源があり、総発電設備容量の約半数が水力発電
同国では、経済成長が高く、2020年まで年率13%程度で電力需要が増加すると予想されており、発電設備容量を現状の2倍の7,500万kWまで増加させる計画だ。
なお、同社グループは、1964年に運転を開始した同国ダニム水力発電所向けに水力発電設備を納めて以来、水車10台、発電機6台の納入実績がある。
また、東芝水電が同国に受注・納入するのは初めてであるが、2005年の同社設立以降、中国をはじめ東南アジアなどの周辺国で、87台の水車・ポンプ水車、101台の発電機・発電電動機を受注し納入している。
(画像はプレスリリースより)
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