営業運転は来春3月から
日本製紙は9月1日、宮城県石巻市にて建設工事を進めてきた「石巻雲雀野(ひばりの)発電所」が完成したと発表した。同日に火入れ式を開催し、今後は発電設備の試運転やテストを実施した後、来春来年3月からの営業運転を目指す。
「石巻雲雀野発電所」は日本製紙(70%)と三菱商事パワー(30%)が共同出資して設立した日本製紙石巻エネルギーセンターが、2015年から発電設備の設置工事を進めてきた。
石炭に木質バイオマスを混焼させて発電を行うのが特徴で、木質バイオマスの配合割合は最大で30%。発電出力は14万9,000キロワット。
東北地方の未利用材を活用
燃料となる木質バイオマスには、宮城県内を中心に東北地方の未利用材を活用して国内森林の荒廃防止に貢献する。さらに北米を中心にアジア地域からも木質ペレットを集荷して、高配合を目指す。
日本製紙は現在、総合バイオマス企業として紙製品だけでなく、成長が見込める分野にもビジネス展開を行っている。
木質バイオマス混焼の発電事業もその一環で、日本製紙石巻工場が保有する雲雀野用地内に「石巻雲雀野発電所」を設置した。
工場の立地優位性とこれまで培ってきた発電設備の操業技術、国内外での燃料および木質バイオマスの調達優位性を活用し、エネルギー事業の拡大に注力していく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
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日本製紙株式会社のプレスリリース
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