2017年8月31日、三菱地所株式会社は、首都直下型地震への対策として、迅速にエレベータの非常停止制御を行い閉じ込め事故の発生を未然に防ぐことを目的とし、同社グループ関連の首都圏7物件において、株式会社ミエルカ防災開発の地震計「ユレーマス」(以下、同地震計)を設置したと発表した。
同地震計で測定した地震情報を設置施設間で共有することにより、総合デベロッパーとしては日本初となる同社独自の直下型地震情報伝達ネットワーク(以下、同ネットワーク)を構築し、丸の内の高層ビルに地震情報を迅速に伝達することを目指す。
同ネットワークは、首都直下型地震の主な震源地となりうる断層に近い施設に地震計を設置し、各施設で測定された地震のP波情報を丸の内の高層ビルへいち早く伝達し、丸の内の地震情報伝達ビルで同エリアでの主要動到達予測時間と主要動の大きさを計算する。
なお、同地震計が設置される施設は、新丸ビル・サンシャイン60(東京都豊島区)・東久留米ショッピングセンター クルネ(東京都久留米市)・横浜ランドマークタワー(神奈川県横浜市)・酒々井プレミアム・アウトレット(千葉県印旛郡)・佐野プレミアム・アウトレット(栃木県佐野市)・御殿場プレミアム・アウトレット(静岡県御殿場市)だ。
同社は、気象庁からの緊急地震速報を活用しているが、同ネットワークと併用することで、丸の内における地震情報の確度・伝達速度の向上が期待される。
また、予測された地震情報は、新丸ビル・丸ビル・丸の内北口ビル・丸の内パークビルの高層ビルにおいて、エレベータのより安全な運行のために役立てられる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三菱地所 ニュースリリース
http://www.mec.co.jp/j/news/archives/170831_jishinnet.pdf