清水建設とNTTテクノクロスは8月29日、IoT基盤とビックデータを活用したオフィスの使われ方を見える化する共同実証作業をスタートさせると発表した。
実証作業は神奈川県横浜市にあるNTTテクノクロス横浜事業所にて実施される。実証期間は9月~来春3月までの7か月の予定だ。
今回の取り組みでは清水建設が開発した「施設内IoT基盤システム」と、NTTテクノクロスが提供するデータの解析・見える化システム「Yellowfin」を活用する。
具体的には「施設内IoT基盤システム」を介して、人やモノの動きに関するデータを集積してビッグデータ解析を行い、「Yellowfin」によって解析結果を目的に合わせて見える化する。
使用するIoT無線センサは約50台で、打合スペースの机や階段、通路に人感センサを設置。椅子には振動センサ、トイレの各ブースにはドアの開閉センサを設置し、各執務スペースの利用人数や利用時間帯、利用頻度などの各種データを見える化する。
実証作業によって、例えば打合せスペースが利用される時間帯や曜日、1回の打合せにかかる時間、机や椅子の利用頻度などを解析。
その結果を踏まえて打合せの曜日や時間帯を設定したり、打合せスペースの過不足を見直したりすることによって、オフィス作業の生産性を向上させ、働き方改革につなげていく。
清水建設は今後、「施設内IoT基盤システム」を活用して、オフィスのレイアウト変更や改修など、オフィスビルの効率的な運営管理のあり方を提案し、人やモノの動きと連動した新たなビル管理システムの構築をめざす方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
清水建設株式会社、NTTテクノクロス株式会社のプレスリリース
http://www.shimz.co.jp/news_release/2017/2017025.html