東芝グループの東芝ライテック(本社:神奈川県横須賀市、渋谷 徹社長)は、ハウスメーカーやマンションデベロッパーなどに向けた家庭用エネルギーマネージメントシステム(HEMS)の新製品を11月から販売することを4日明らかにした。
新製品は「ホームゲートウェイ(HEM-GW13A)」と「エネルギー計測ユニットS(HEM-EME1A)」。
ホームゲートウェイは、家庭内のHEMS対応の家電機器とネットワークを構成し、インターネット経由でサーバに接続するためのECHONET Lite対応のネットワーク機器で、WiFi(無線LAN)にも対応しており、タブレット端末との直接接続が簡単に行えるほか、インターネットに接続することなく、家庭内で見える化・家電操作が可能な「SimpleHEMS」機能を新たに追加した。通信は無線方式を採用しているので、既築住宅にも導入が可能だ。
また、エネルギー計測ユニットは、従来機よりも容積を8割以上カットするなどしてコンパクトなデザインとし、家庭内の分電盤と接続して、家全体および分岐回路ごとの消費電力量や太陽光発電の発電電力量などの見える化を実現させた。分岐は10回路まで計測できる。
このほか、家庭内のネットワークでつないだ各家電機器(エアコン、照明、床暖房など)をクラウドサービスする有料の会員向けサービス「フェミニティ倶楽部」でも、エネルギーの見える化やエアコンなどの遠隔操作がより簡単にできるよう、スマートフォンでの操作性を考慮したリニューアルを実施する。
今回の新製品を含む同社のHEMS製品は、積水ハウスのHEMSの一つとして採用され、11月から積水ハウスで提供する新築住宅向けに販売が開始される。
今後、同グループでは、ハウスメーカーやマンションデベロッパー向けの製品を中心にラインアップの拡充を図る意向で、クラウドサービスと連携するスマート家電のラインアップの拡充や太陽光発電・家庭用蓄電池・燃料電池といった新エネルギー機器の効率制御など、スマートホーム技術の開発、製品の拡大に積極的に取り組んでいく意向だ。
▼外部リンク
東芝ライテック(プレスリリース)
http://www.tlt.co.jp/tlt/press_release/p130904/p130904.htm