壁面規模に合わせて自由に配置でき、維持管理作業を軽減
2017年8月21日、大成建設株式会社は、中国電力株式会社エネルギア総合研究所と共同で、循環式養液栽培方式を利用した壁取り付け型緑化システム(以下、同システム)を開発したと発表した。
壁面を緑化することにより、建物壁面に繁茂した植物で直射日光が遮られるため、都市部のヒートアイランド現象を抑制でき、建物に緑の景観を付与する手法としても着目されている。
一方、壁面に沿ってプランターを設置するため、土壌が乾燥して植物が枯死しやすく、また施肥など植生の維持管理作業に手間がかかる課題があった。
壁取り付け型緑化システムの主な特徴
同システムでは、建物の壁面規模に合わせて複数のプランターを縦・横方向に連結し、プランターの上下部に配置した給排水管を通して養液を均一に供給するため、つる植物などが良好に繁茂し、維持管理作業が容易となる。
なお、排水管が外から見えないようにプランター底面に水平排水管を格納して、意匠性に配慮した構造になっている。
また、夏期晴天日に、北東壁面表面温度が平均で約1度前後(最大で1.5度)緩和されており、暑熱緩和の有効性が確認されている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/