北米では、電力需要の増加や脱炭素化の流れから環境負荷の小さい天然ガス火力電源の競争力が向上
2017年8月22日、関西電力株式会社(以下、関西電力)は、米国ペンシルベニア州の天然ガス火力発電所「ヒッコリーラン発電所」(以下、同発電所)の建設および運営を行うことを目的として、伊藤忠商事株式会社の米国子会社「ティア・エナジー社」が保有する本発電所の権益30%を、関西電力子会社の「ケーピック・ユーエスエー社」を通じて取得すると発表した。
同発電所は、2020年4月に営業運転を開始し、北米最大の電力市場であるPJM(Pennsylvania-New jersey-Maryland)を通じて電力を供給する予定だ。
北米では、電力需要の増加や脱炭素化の流れから環境負荷の小さい天然ガス火力電源の競争力向上が見込まれている。
同発電所は、関西電力の北米における3件目の参画案件であり、海外事業における同社の持分容量は、合計257.5万kWとなる。
ペンシルベニア州ガス火力発電事業の概要
同発電所は、ペンシルベニア州ローレンス郡に所在し、合計出力100万kWのガスタービンコンバインドサイクル方式の発電所で、運転・保守は伊藤忠グループのネイス社、業務運営は伊藤忠グループのティア・エナジー社が行う。
なお、出資社は、関西電力グループが30%、伊藤忠グループが50%、ドイツのシーメンスグループが20%となる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
関西電力 プレスリリース
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2017/0822_1j.html