日本海洋掘削株式会社(JDC)は8月15日、マレーシアの石油開発会社Sapura Exploration and Productionより受注したPetronnic Sdn. Bhd.(Petronnic社)が、マレーシア沖で実施する掘削工事案件について、JDCと連結子会社のJDC Offshore Malaysia Sdn. Bhd.がジャッキアップ型リグ「HAKURYU-11」を用いた掘削業務サービスを行う、と発表した。
JDCとその子会社は、マレーシア沖の2か所で、ファーム6坑+オプション1坑を設置し、ジャッキアップ型リグ(甲板昇降型掘削装置)を用いた掘削業務サービスを提供する。
受注金額は、非公表であるという。
HAKURYU-11は、洋上から海底数千mに存在する石油・天然ガスの貯留層まで掘削する櫓・装置である。
リグは、アンカー4本、アンカーウィンチ4基で係留される、
全長は75.0mで、ヘリデッキを含めると92.6m、全幅は66.4m、アンカーラックを含めると74.3m、ハルの深さ7.7mになる。
昇降装置は、長さ161.8mの3本レグ上に、36個のモーターを備えたKFELS OTD 1000FV ジャッキアップ・ユニットである。
掘削時の最大デッキロードは3,350t、排水量は17,794t。掘削泥水を循環させるマッドポンプ(Mud Pump)は、2,200馬力、1640kWを3基設置している。
最大稼働水深は425ft(129.5m)と深く、最大掘削深度は35,000ft(10,668m)に達する。圧力が異常に高い地層を掘削した場合、地層から急激に上昇する流体の抗井内への流入を防ぐため、噴出防止装置(BOP:BlowOut Preventer)を設置している。
リグの居住区は、日本海洋掘削のリグ委員、多数の作業員などが滞在し、勤務・生活する空間である。150個のベッドを備えており、余裕をもった人員構成で掘削作業を実施することができる。
作業開始は、2017年8月の予定とのこと。
(画像はプレスリリースより)
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日本海洋掘削株式会社のニュースリリース
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