2017年8月7日、清水建設株式会社は、ITベンチャー企業の株式会社ピリカと共同で、地方自治体による公共資産マネジメント計画等の策定支援を目的に、道路ネットワークモデルを活用した公共施設・インフラ統合評価システム「パブリック・アセット・シミュレーター(Public Asset Simulator)」(以下、同システム)を開発したと発表した。
地方自治体では、保有・管理する公共施設やインフラ施設の老朽化問題に対応するため、資産保有の基本方針等を盛り込んだ「公共施設等総合管理計画」等を策定しており、今後、これらの上位計画に基づき、公共施設の統廃合やインフラの長寿命化投資などに向けた事業計画の策定が本格化する。
同システムは、こうした自治体による公共資産マネジメント計画の策定支援を目的に開発された。
同システムは、道路地図情報から作成した道路ネットワークモデルで、特定エリアの交差点とそれらを結ぶ経路の集合体として道路網をモデル化し、公共施設などの資産情報、人口や産業立地に関する統計データを紐づけ、データベースに取り込む。
このデータベースを用いて経路分析・迂回分析を行い、現行の道路ネットワークを評価するとともに、将来人口や長期財政予算の予測値、自治体が策定した公共資産の管理運営方針等に基づく想定シナリオを付与してシミュレーションを実施し、各資産の重要度を階層評価するなどの優先順位づけを行う。
また、シミュレーション結果と資産分野別のライフサイクルコスト資産データを組み合わせ、財政面での効果を検証することも可能だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
清水建設 ニュースリリース
http://www.shimz.co.jp/news_release/2017021.html