大成建設、振動実験でRC造高層住宅用制振構法の性能を検証

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大成建設、振動実験でRC造高層住宅用制振構法の性能を検証

2017年08月08日 10:00

長周期・長時間地震動に対して優れた耐震性能を発揮

2017年8月7日、大成建設株式会社は、鉄筋コンクリート(RC)造の高層住宅を対象とした地震対策用制振構法「TASS-Flex FRAME」(以下、同構法)の振動実験(同実験)を行い、同構法の耐震性能を検証したと発表した。

同実験では、30階建ての建物を想定した大型振動模型を用いて、巨大地震の揺れを再現した振動実験を行い、従来の耐震、制振構造と比べて地震の揺れを大幅に低減し、長周期・長時間地震動に対しても優れた耐震性能を発揮することを確認した。

振動実験の対象構造、大型振動模型の諸元および実験結果の概要

同実験では、対象構造として、耐震構造、制振構造(揺れのエネルギーを吸収するダンパーを設置した建物)および同構法の3通りを設定して、比較検討した。

また、構想建物全体を6層に集約した振動実験用模型を使用した。これは、1層あたり5階相当で、建物全体では30階建てに相当する。

建物最上階の最大揺れ幅は、同構法が耐震構造の50%、制振構造の60%に低減し、各層の最大変形の差では、同構法の実験結果が解析結果を精度良く再現しており、数値解析の信頼性が確認された。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/

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