揚重作業用吊荷旋回制御装置を開発
戸田建設株式会社は8月3日、揚重作業の効率向上と安全性を確保した、吊荷旋回制御装置を開発した、と発表した。
鉄骨1本の設置時間を1/3に削減
建設工事において、鉄骨部材、外装材などの資材をクレーンで揚重作業をする際、強風やクレーンの慣性力により、作業者の意図に反して吊荷が旋回することがある。
その場合、資材やクレーンの接触、衝突により、資材の破損、作業の安全性の低下、作業効率の低下が生じる。
今回開発した吊荷旋回制御装置は、フライホイールを高速回転し、ジャイロ効果で発生する高出力の旋回モーメントを、吊荷の旋回用の駆動力に用いている。
また、画像処理技術と赤・青色のLEDを用いたカラートラッキング手法を併用し、風などの外力に影響されることなく吊荷の姿勢を一定に保持し、目的の位置に正確に静止することができる。
同装置を使用すれば、揚重作業の安全性が向上し、吊荷を正確な位置に取り付けることができる。戸田建設の現場では、鉄骨1本の設置に要する時間を1/3に削減したという。
現在施工中の久留米大学医学部基礎3号館建設工事に適用し、安全性と作業効率の向上を確認した、とのこと。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
戸田建設株式会社のニュースリリース
http://www.toda.co.jp/news/2017/20170803.html