株式会社竹中工務店は7月25日、岡谷鋼機株式会社と共同で、作業所や工場等の作業員の清掃作業を省力化するため、自律走行で清掃対象物をかき集めるロボット「TOギャザー」を開発した、と発表した。
「TOギャザー」の名称は岡谷鋼機が商標登録出願済みで、ロボットは竹中工務店と岡谷鋼機の共同特許出願済みである。
耐火被覆工事では、一般的に作業終了時、床上のごみを人手で清掃する。清掃作業に費やす時間は、1日の作業時間の約20%に達しており、建設技能労働者の不足や労働環境の改善の観点から、自動清掃ロボットのニースが高かった。
しかし、従来の吸引型清掃ロボットは、清掃対象物の量が多いため、清掃タンクがすぐに満杯になり、非効率で人手不足解消に有用ではなかった。
今回開発した「TOギャザー」は、清掃領域内の1部の四隅にカラーコーンを設置し、その中に作業現場の床上にある清掃対象物をかき集めるロボットである。ロボットのレーザースキャナが、カラーコーンを検出し、清掃領域を判別して、ロボットの移動経路を自立走行する。
本体重量は22kg、長さ64cm、幅40cm、高さ29cmで、ブレード部は幅100cm、高さ29cmである。
清掃スピードは0.1m/sで、領域100平方mの範囲を30分以内に清掃対象物をかき集めることができるという。連続駆動は、8時間とのこと。安全装置として、非常停止スイッチ、障害物検知センサー、接触停止センサーが付属する。
この清掃ロボットを随時作動させることで、清掃時間を半減させることを目指しているという。
今後、竹中工務店は、岡谷鋼機およびレンタル会社と共同で、2017年10月頃、レンタルおよび販売開始する予定とのこと。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社竹中工務店のニュースリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2017/07/04/index.html