2017年7月19日、国際石油開発帝石株式会社は、同社が操業主体としてプロジェクトパートナーと共に開発作業を進めている、イクシスLNGプロジェクト(以下、同プロジェクト)を支える重要な施設である沖合生産・貯油出荷施設(Floating Production, Storage and Offloading、以下、FPSO)が、7月18日、建造地である韓国オクポの沖合からオーストラリア連邦西豪州沖合に位置するイクシスガス・コンデンセート田に向けて出航したと発表した。
FPSOは、現地到着後、設置作業が行われる予定で、沖合生産・処理施設(Central Processing Facility、以下、CPF)で分離処理・生産されたコンデンセートを一時的に貯蔵して、タンカーに出荷する役割を担う同プロジェクトの主要施設となる。
なお、CPFは、2017年5月29日に、イクシスガス・コンデンセート田に到着して、約3.5キロメートル離れた洋上に係留作業を終え、現在、設置作業及び試運転作業を実施中だ。
同プロジェクトは、イクシスガス・コンデンセート田より産出される天然ガスを、同国準州のダーウィンに建設する陸上ガス液化プラントで液化し、年間890万トンのLNG及び165万トンのLPGとして生産・出荷する。
さらに、FPSOなどから日量約10万バレル(ピーク時)のコンデンセートを生産・出荷する計画で、2018年3月期中に順次生産を開始し、40年にわたって稼働が見込まれる世界的にも大規模なLNGプロジェクトだ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
国際石油開発帝石 プレスリリース
http://www.inpex.co.jp/news/pdf/2017/20170719.pdf