原子力発電所に求められる耐震性と信頼性を向上
2017年7月20日、日立GEニュークリア・エナジー株式会社と株式会社日立プラントコンストラクションは、原子力発電所の重要機器機械室や電気品室などで用いられる空調設備用冷凍機として、空冷式冷凍機ユニット(以下、同冷凍機ユニット)を開発したと発表した。
原子力発電所や原子力関連施設、重大事故等対処施設においては、その機能維持を担う空調設備にも高い耐震性と信頼性が求められている。
このようなニーズに応えるため、同冷凍機ユニットでは、必要な耐震補強構造を設計し、冷凍機の内外部に独自の耐震補強を行い、実機検証で耐震評価・補強・加振試験を実施し、耐震強度および健全性を確認した。
空冷式冷凍機ユニットの特徴
同冷凍機ユニットの冷却能力は265kWで、冷水冷却時に蒸発した冷媒を空気で凝縮させるため、冷却水設備が不要で部品点数も少なく、汎用機を使用しているため故障時などの部品供給が速やかに対応でき、メンテナンス性が向上した。
また、質量約5.3トン、寸法は長さ6300×幅2600×高さ2740mmで、ユニットとして製作するため、一般車両に搭載できる可搬型の仕様にも対応できる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
日立GEニュークリア・エナジー ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2017/07/0720.html