操業時のエネルギーロスを減らして省エネに貢献
2017年7月12日、中部電力株式会社と株式会社トーエネック(以下、トーエネック)は、ダイカスト工場向けに、溶解ガス使用量を削減する省エネ支援システム「MiELDieCAST(みえるダイカスト)」(以下、同システム)を開発したと発表した。
ダイカスト製品の生産プロセスでは、生産品目・数量に応じて適切なタイミングでアルミや亜鉛などの金属を溶解室に投入する必要があるが、これまでは、作業者の経験に委ねられているため、投入が遅れ、溶解バーナの空焚きが起こってエネルギーロスが生じるという課題があった。
同システムは、金属の投入量・タイミングを、システムにより支援することによって、溶解ガス使用量を削減するもので、トーエネックより2017年7月19日から発売する。
ダイカスト製品生産プロセスの概要
同システムでは、日々の生産計画を入力することで、溶解保持炉やダイカストマシンの仕様などに合わせて、省エネを実現する操業計画を自動作成する。
また、溶解保持炉とダイカストマシンの稼働状態、エネルギー消費量、アルミや亜鉛等の金属投入量などのデータを受信して、リアルタイムに材料の種別と投入時期をモニター表示し、金属の投入時期を知らせる「操業状態の見える化」により、空焚きを防止し、溶解操業の省エネ運用を支援する。
さらに、操業計画と実際の生産プロセスの差異から、空焚きによるエネルギーロスを定量的に把握して、見える化することで、作業工程の改善が可能だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
中部電力 プレスリリース
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