ミサワホーム株式会社は7日、株式会社ミサワホーム総合研究所と共同で、独自の設計手法「微気候デザイン」の効果を見える化する「Vikiなび」を開発したと発表した。今月より、顧客向けの提案における営業ツールとしての活用がスタートしている。
ミサワホームではこれまで、住まいとその周辺に限ったミクロの気候である「微気候」に関し、自然の光や風を有効活用することで、季節を問わず快適に過ごせる住まい/まちづくりを実現する設計手法「微気候デザイン」の導入に取り組んできた。
こうした中で同社では今回、住宅とその周辺の気候を季節に応じて制御し、快適な室内環境を形成するといった工夫が、数字で表すことの難しい「快適性」を扱うがゆえ、その評価手法に課題を抱えている点に着目。
微気候デザインの構成要素を「空気の流れをつくる」「日射を遮る」といった6項目に分解し、それらの実現手法を計18の項目へ整理することで、微気候デザインの効果を見える化し、しいては快適な室内環境の実現度合いを可視化するVikiなびを作り上げた。
このVikiなびは、「微気候グレード」「Vikiチャート」「Viki Time」の3つで構成されているのが特徴。うち微気候グレードでは、入力された建物の仕様や設備はもちろん、通風・日射採り込みの程度、さらに開口部の位置等といったデータをもとに、微気候デザインへの総合的な取り組みの度合いを評価する。
またVikiチャートでは、6 項目の微気候デザイン要素をそれぞれ 5 段階で評価し、レーダーチャート化。取り入れた手法それぞれのバランスを可視化することができるしくみだ。さらに新しい快適指標として導入されたViki Timeは、冷暖房を使わずとも快適に過ごせる時間を表すものとなっている。
ミサワホームによれば、これら特徴を備えたVikiなびを活用することで、総合的に見た際に微気候デザインの効果の向上につながる、各種手法の最適な組み合わせを探ることができるとのことだ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ミサワホーム株式会社 ニュースリリース
http://www.misawa.co.jp/