LPWAとIoT技術を活用
西松建設は7月12日、手軽で低価格のインフラ監視システムを開発したと発表した。
インフラ施設の維持管理業務の省力化・効率化を目的に、省電力広域無線通信ネットワーク(LPWA)とIoT技術を活用したもの。
新たに開発されたシステムは、小型センサボックスを計測したい場所に設置するだけで、計測したデータを無線通信でクラウドサーバへ転送するもの。スマートフォンなどを使って、いつでもどこからでもデータ管理ができる。
現在、実証運用を神奈川県川崎市内の工事現場にて実施しており、年内に仕様を確定して、2018年内の実用化を目指す。
低コストで導入しやすい監視システム
現状の無線通信を用いたインフラの点検技術は、通信機器や通信料、電力供給費用などのコストがかかるため、本格導入へと至らなないケースが多い。
そこで低コストかつ消費電力の少ないIoT向けの無線通信規格、「LPWA」が注目されている。西松建設では今回開発したインフラ監視システムの販売価格を、既存の点検技術の5分の1にまで下げることを目標にしているという。
斜面や擁壁、護岸、柱状物など、目視点検では定量的な確認が難しいインフラ施設でも、低コストで無線確認が可能となる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
西松建設株式会社のプレスリリース
http://www.nikkei.com/
西松建設株式会社のホームページ
https://www.nishimatsu.co.jp/