2017年7月12日、日本電気株式会社は、インドのグジャラート州政府とアーメダバード自治体によって設立されたアーメダバードスマートシティ開発公社(Smart City Ahmedabad Development limited)から、IoTを活用した安全で正確なバスの運行を実現する「高度交通運用管理システム」(以下、同管理システム)を受注したと発表した。
アーメダバード市は、教育・IT・化学産業が発展したインドを代表する主要な都市で、公共交通機関の利用者数は、バス高速輸送システム(Bus Rapid Transit、以下、BRT)が15万人/日、市バスが60万人/日と多く、先進的なICTの活用に積極的に取り組んでいる。
同システムは、BRTバス230台・停留所158カ所と、市バス850台・停留所11カ所向けに導入し、2017年度中の稼働を目指している。
同システムは、インド独自の非接触決済カードやスマートフォンを使った運賃支払いを実現する自動料金収受システムだ。乗客はスマートフォンから乗車券を購入でき、オペレーションセンターで自動改札機やバス車載器の状態を監視・管理することで乗客数などを正確な把握できる。
また、1,000台を超えるバスの位置情報をリアルタイムに可視化し、到着予測時間を算出してバスの定時運行を支援し、緊急事態の際は、中央管理センターとバスの双方向コミュニケーションも可能だ。
さらに、バス車内やバスターミナルに設置したディスプレイに、次のバスの到着予想時刻を正確かつタイムリーに表示し、次の停留所を知らせるアナウンスや案内表示も行う。
(画像はNEC公式ホームページより)
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