清水建設株式会社は7月5日、シンガポール南部のオートラムロードにおいて、シンガポール初となる陽子線治療施設を備えた大規模病院「シンガポール国立がんセンター」の建設工事をシンガポール保健省より受注し着工した、と発表した。
シンガポール保健省は、シンガポール国立がんセンター(National Cancer Centre)建設の発注に関し、設計段階から施工者が関与するECI(Early Contractor Involvement)方式を採用した。
清水建設は、日本国内における陽子線治療施設の施工実績、監理技術者の現場常駐、陽子線治療施設を含む施工計画などが高く評価され、受注に至ったという。
シンガポール国立がんセンターは、オートラムロード(Outram Road)のオートラムメディカルキャンパスに位置し、敷地面積8,405平方m、建築面積92,043平方mの地上24階、地下4階の大規模病院である。
地下2~4階は陽子線治療施設で、厚さ2.5mのコンクリートにより放射線を遮蔽する。
受注金額は約310億円。契約工期は着工から37か月で、2020年5月末の竣工を目指すという。
清水建設がシンガポール保健省から受注した今回の大規模病院は、4棟目となる。
1棟目は、2013年5月に竣工した地上9階、地下3階の心臓病関連の専門病院「ナショナルハートセンター」で、受注金額は約112億円。2棟目はイーシュンコミュニティ病院を施行中。
3棟目は、地上9階、地下3階の外来患者用の革新的な専門病院「チャンギ総合病院メディカルセンター」を施行中で、受注金額は約150億円(うち清水建設70%)であるとのこと。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
清水建設株式会社のニュースリリース
http://www.shimz.co.jp/news_release/2017/2017013.html