大成建設株式会社は、千代田区大手町に建設中であった「大手町タワー」が8月30日に一次竣工を迎えたことを発表した。
この大手町タワーは、平成21年11月に建設開始され、今年8月30日に一次竣工することとなった。全体竣工は、平成26年4月を予定している。
大手町タワーの最大の魅力は、なんといっても、敷地全体の約3分の1を占める「大手町の森」である。この大手町の森を含む大手町タワーは、本物の森を再現したらどうかという提案から、約7年前から建設が検討されてきた。
大手町の森の建設にあたっては、「プレフォレスト」手法が用いられている。これは、千葉県君津市に、大手町の森と同様の土の勾配や樹木の配置などを作りだし、3年ほど検証を重ねたのち、大手町の森に移植するというものである。
大手町の森の完成により、ヒートアイランド現象の抑制や、集中豪雨による水害の対策にも役立てられるという。さらに、生物の移動拠点や、地域全体の生物保護という点からも、期待が寄せられている。
大手町タワーは、「都市を再生しながら自然を再生する」というコンセプトのもと、開発が進められてきた。
今回の一次竣工により、今年10月には商業ゾーン「OOTEMORI」がグランドオープンすることも決定した。全体竣工後には、事務所やホテル、店舗、駐車場などに活用される予定である。
大手町タワーは、日本政策投資銀行の認定する「DBJ Green Building 認証(プラン認証)」の「プラチナ」認証も受けており、最高ランクの建築物として認められている。
▼外部リンク
大成建設株式会社によるプレスリリース
http://www.taisei.co.jp/MungoBlobs/884/1/2013082901.pdf
「OOTEMORI」専用サイト
http://www.ootemori.jp/