戸田建設、低騒音・低振動・無粉塵・短工期で市街地のコンクリート破砕工事を実施

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戸田建設、低騒音・低振動・無粉塵・短工期で市街地のコンクリート破砕工事を実施

2017年07月01日 21:00

水の凍結圧力を利用したコンクリート構造物破壊技術を適用

戸田建設株式会社は6月26日、高崎市高崎駅西口ペデストリアンデッキ築造工事において、株式会社精研と共同開発した水の凍結圧力を利用したコンクリート構造物破壊技術を、大口径場所打ち杭の杭頭処理工事に適用した、と発表した。

低騒音・低振動・無粉塵で工期を半分に短縮

高崎駅西口のペデストリアンデッキ築造工事は、JR高崎駅に接続する歩道橋の構築で、工事現場周辺には歩行者が多く、また多数の店舗・宿泊施設が近接している。

歩道橋の杭工事は、現場でコンクリートを打設して造成する場所打ち杭で、コンクリート打設後に杭頭処理を行う必要がある。

従来工法ではハンドブレーカーで処理するが、大きな騒音・振動と大量の粉塵が長期間発生し、杭頭処理時コンクリートのひび割れ発生方向を制御できない。また、工事中は駅前道路を占有するため、工期短縮が命題であった。

そこで、戸田建設は、水が凍結するときに発生する凍結圧力を利用し、ひび割れ方向を制御しつつ、低騒音・低振動・無粉塵・短工期でコンクリート構造物を破砕する技術を適用した。

歩道橋の場所打ち杭工事では、直径2.5mの杭4本、直径1.5mの杭1本、合計5本の杭頭処理工事に適用した。解体したコンクリート片は、揚重機で撤去した。

この方法により、従来工法では2人で8日間要する工期を、4日間という半分に短縮することができた、という。

また、杭芯から6m地点におけるひび割れ発生時の騒音レベルの最大値は、工事を行っていないときの暗騒音(54.8dBA)と殆ど差が無く、騒音規制法に規定されている隣地境界での基準値(85dBA以下)以下であることを確認した、とのこと。

戸田建設は、今後周辺環境への配慮が必要な現場で、今回の技術を積極的に展開するという。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

戸田建設株式会社のニュースリリース
http://www.toda.co.jp/news/2017/20170626.html

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