2017年6月29日、株式会社日立製作所と株式会社日立ビルシステムは、機械室レスタイプの非常用エレベーター(以下、同機種)を開発したと発表した。
両社は、駆動・制御装置に防水カバーなどの処置を施して、法令で定められた防水性能を満たす機械室レスタイプの非常用エレベーターを開発した。
同機種は、高層建築物のフレキシブルな建築レイアウトを可能にし、通常利用する際にも利用者が快適に心地よく利用できるように、意匠面や機能面にも配慮したエレベーターで、2017年12月から発売する予定だ。
なお、非常用エレベーターは、これまで、建物火災時の消防活動で放水された水が駆動・制御装置(以下、同装置)にかからないよう、建物最上階の床面よりも高い位置に同装置を設置することが法令などで定められていたが、このたび、国土交通省からの告示により、規定の防水措置を講じた場合には同床面よりも低い位置に設置することが認められことになった。
同機種は、定格速度が毎分60・90・105m、定員が17・24・26人の3通り、ピット寸法が最小1,250mmで、日立製の機械室レスオーダー型エレベーターと同等レベルの昇降路オーバーヘッド寸法最小3,200mmを実現している。
また、非常用エレベーターとして業界で初めて、かご内に8.4インチの大型カラー液晶インジケーターを基本仕様として採用すると共に、可変速ドライブシステムに対応するなど、通常利用する際にも快適に心地よく利用できる仕様だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
日立 ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2017/06/0629a.html