奥村組、面的に地山状態を把握するトンネル切羽前方探査法を開発

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奥村組、面的に地山状態を把握するトンネル切羽前方探査法を開発

2017年06月23日 04:00

油圧式削岩機の打撃振動を用いたトンネル切羽前方探査法

奥村組は6月22日、「油圧式削岩機の打撃振動を用いたトンネル切羽前方探査法」を開発したと発表した。

この探査法は、山岳トンネル工事で利用する油圧式削岩機の打撃振動から、トンネル切羽前方の地山の状態を面的かつ高精度に確認できる探査システム。

高精度かつ面的に地山状態を確認

山岳トンネル工事では、事前調査や設計時に想定されていなかった地質や不良地山に遭遇するケースがある。このような場合は、トンネル切羽前方の地山状態を確認し、状態に合わせた対策を施して、安全かつ効率的にトンネルを掘り進めていく必要がある。

トンネル切羽前方の地山を探査する手法の1つに、30~50メートルの先進削孔をトンネル切羽から行いて地山状態の予測を行う、削孔検層と呼ばれる手法がある。この手法は迅速かつ簡単に探査が可能なことから、近年急速に需要が高まりつつある。

しかし、この手法では精度にばらつきが生じるケースがあるほか、削孔の進行方向しか状況を確認できず、地山状態を面的に把握することが困難だった。

そこで奥村組は、削孔の振動が岩盤内を伝わる速度を計測・解析し、岩盤の状態などを判断する「油圧式削岩機の打撃振動を用いたトンネル切羽前方探査法」を開発した。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

株式会社奥村組のプレスリリース
http://www.okumuragumi.co.jp/news/2017/index5.html

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