「つばさ杭」の海外案件向け初納入
2017年6月19日、JFEスチール株式会社は、同社の先端翼付き回転貫入鋼管杭「つばさ杭」が、海外の建設工事に初めて適用され、トンガ王国に納入し施工を完了したと発表した。
「つばさ杭」は、同国の国内輸送船用埠頭改善計画(以下、同案件)において、旅客ターミナルビルの新設基礎杭として設計採用された。なお、同案件は、日本国の無償援助案件として発注された。
「つばさ杭」は、鋼管杭の先端に回転貫入を容易にする翼を設けており、この翼により大きな先端支持力が得られるため、耐震性能が優れた鋼管杭に、コスト低減と低振動、低騒音、無排土施工による環境対策を兼ね備えた基礎杭だ。
これまで国内において、主に建築基礎や橋梁基礎向けなど、累計800件を超える納入実績がある。
「つばさ杭」納入の概要
同案件の発注者はトンガ王国 社会基盤省、設計・監理は株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル、施工請負者は東亜建設工業株式会社、杭施工会社は千代田工営株式会社で、施工期間は2017年1月3日~2月3日だ。
また、つばさ杭の杭仕様と数量は、閉端2.5倍翼で、外径318.5/267.4mm、厚さ12.7mm、長さ13.5m、数量146本で、重量は約200tになる。
なお、杭製造は、コスト競争力の関係で、ベトナムの同社管理下にあるJ・スパイラルスチールパイプ社が行った。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
JFEスチール ニュースリリース
http://www.jfe-steel.co.jp/release/2017/06/170619.html
JFEスチール 製品情報
http://www.jfe-steel.co.jp/