事故撲滅のためのヒヤリ・ハット事例集
国土交通省は6月12日、建設現場での事故を未然に防ぐために、専門工事業団体などの協力を得て収集したヒヤリ・ハット事例をまとめたものを公表した。建設現場での労働災害を撲滅するために、ヒヤリ・ハット事例とその対策を広く共有するもの。
ハインリッヒの法則によると、1件の重大事故の背景には29件の軽微な事故があり、さらに事故には至らなかったものの、ヒヤリとした、あるいはハッとした事例は300件に及ぶという。労働災害を更に撲滅するためには、ヒヤリ・ハットの段階で危険の芽を摘み取ることが何よりも重要だ。
また、事故の防止は、建設業の担い手を確保するという観点からも求められる。
吉本興業の芸人による動画も公開
国土交通省は現場での事故を撲滅するために、鉄筋工事業、型枠工事業、とび工事業、屋根工事業、内装仕上工事業を対象に、ヒヤリ・ハット体験事例を収集。これらの事例を元に作成した「危険防止策」、「調査結果の分析」、「代表事例」、「データベース」を公開した。
さらに、国土交通省と吉本興業グループが結成した「おうちクラブ」による、建設現場でのヒヤリ・ハット事例を題材とした安全教育の動画も作成し、公表している。
ヒヤリ・ハット事例や「おうちクラブ」による教材は、国土交通省のホームページから閲覧できる。
(画像は、国土交通省のホームページより)
▼外部リンク
国土交通省のプレスリリース
http://www.mlit.go.jp/