地方共同法人日本下水道事業団(JS)は6月12日、受発注者間で電子データを用いて施工・監督業務を効率化するJS版工事情報共有システム(JS-INSPIRE:JS-Information Sharing network Project for Infrastructure and Resources)の運用を開始する、と発表した。
JS-INSPIREは、2017年7月1日以降に公告する工事から適用するとのこと。
JSは、国土交通省の情報共有システム「土木工事の情報共有システム活用ガイドライン」に従い開発した「工事施工中における受発注者間の情報共有システム機能要件(Rev.4.0)」を改良し、JSの業務内容に対応したシステム「JS-INSPIRE」を開発した。
JS-INSPIREは、インターネットを活用し、工事の進捗状況の確認、各種工事帳票、決裁状況、保管状況などの情報を電子データで交換・共有するシステムである。
各種工事書類を電子化することで、大半の帳票の押印を印鑑から電子押印に変更し、電子決済にするとのこと。
JS-INSPIREを利用することで、受発注者間のコミュニケーションの円滑化を図り、工事書類の処理の迅速化、工事書類の整理作業の軽減、情報共有の迅速化など業務の効率化を目指すという。
JS-INSPIREの利用対象となる工事は、原則として、2017年7月1日以降に公告する設計金額5,000万円以上で、JSが発注する土木工事、建築機械設備工事・建築電気設備工事を含む建築工事、機械設備工事および電気設備工事である。
ただし、適用外の工事でも、受発注者間で合意があれば利用可能としている。
JS-INSPIREの利用期間は、工事契約後60日以内に利用契約を行い、工期末の月末までとなる。
なお、JS-INSPIREのサービス提供者は、一般財団法人下水道事業支援センターと川田テクノシステム株式会社の共同提供体である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
地方共同法人日本下水道事業団のプレスリリース
https://www.jswa.go.jp/kisya/h29pdf/290612kisya.pdf