建築物の設計の自由度がさらに向上
2017年6月6日、東芝エレベータ株式会社は、従来よりもオーバーヘッド寸法を短縮させた非常用マシンルームレスエレベーター(以下、同エレベータ)を開発し、2017年秋から順次販売を開始すると発表した。
同エレベータの開発は、2017年6月2日に公布された国土交通省告示第601号で、特殊な構造又は使用形態のエレベーター及びエスカレーターの構造方法を定める件(2000年建設省告示第1413号)の一部が改正され、建築物の設計自由度が増えたことに対応したもの。
マシンルームレスエレベーターについて
同エレベータの概要は、定員が17人~30人、積載荷重が1,150kg~2,000kg、オーバーヘッド寸法が3200mm~3400mmで、定格速度が60m/min・90m/min・105m/minの3通り。
なお、マシンルームレスエレベーターは、以前は、非常用エレベーターに適用できなかったが、2015年12月の建築基準法関連告示の改正により、駆動装置(巻上機)と制御器(制御盤等)を建物の最上階フロアレベル(床面)より上方に設置することで、適用が認められた。
さらに、このたびの改正では、巻上機や制御盤に防水の措置を講じることにより、建物最上階フロアレベルより下方に設置できることになった。この結果、オーバーヘッド寸法が800mm程度短縮される。
(画像は東芝エレベータ公式ホームページより)
▼外部リンク
東芝エレベータ ニュースリリース
http://www.toshiba-elevator.co.jp/