神社施設に耐火性能の高い木材を適用
鹿島建設は6月5日、「神田神社(仮称)文化交流館新築工事」に鹿島建設と東京農工大学、森林総合研究所、ティー・イー・コンサルティングが共同開発した「FRウッド」が採用されると発表した。「FRウッド」の適用案件は今回で3件目となり、神社施設での適用は今回が初めてとなる。
「神田神社(仮称)文化交流館新築工事」は、東京都千代田区の神田神社が創建1300年奉祝記念事業の一環として、地上4階・地下1階建ての文化交流館を建設する。
文化交流館の1階から3階にかけてはガラス張りとし、2階から3階の吹き抜け部分の柱と梁に「FRウッド」を適用することで、木のぬくもりや柔軟性、和の雰囲気を演出しつつ開放的で、耐火性にも十分に配慮した施設とする計画だ。
使用する木材は一部の梁に用いるカラマツ材以外は、神田神社が祀る平将門公と縁が深い多摩地区のスギ材を利用する。
FRウッドの特徴
「FRウッド」は、燃え止まり層にも木材を用いた100%木材の耐火集成材である。柱や梁として利用でき、断面サイズも豊富で設計の自由度が高く、1時間の耐火性能を有するのが特徴だ。
木材に日本各地のスギ材を利用できるため、スギ材の地産地消にも貢献する。
鹿島建設では今後も、FRウッドを積極的に提案していくことで、木材利用による環境負荷低減や国内林業の活性化に資するとともに、火災に強い安全な街づくりを進めていく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
鹿島建設株式会社のプレスリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/201706/5a1-j.htm