NEDOなど、土砂災害時に地中に埋没した車両をドローンにより探査するシステムを開発

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NEDOなど、土砂災害時に地中に埋没した車両をドローンにより探査するシステムを開発

2017年06月06日 06:00

つり下げ型の電磁探査システムで車両位置の特定実験に成功

2017年6月5日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)、株式会社エンルート、産業技術総合研究所、株式会社日立製作所および八千代エンジニヤリング株式会社は、NEDOプロジェクトにおいて、土砂災害時に地中に埋没した車両を空中から探査するシステム(以下、同システム)を開発したと発表した。

NEDOのプロジェクト「インフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト(2014年度~2018年度)」において、土砂災害および火山災害時に無人航空機や無人車両を用いて地形調査や地質調査を実施する技術の開発を行っている。

このたびは、プロジェクトの一環として、一般社団法人日本建設機械施工協会施工技術総合研究所(以下、施工総研)の実験サイトにおいて、埋没車両探査の検証実験を実施した。

探査システム実証実験の概要

同システムは、ドローンに長さ1.6mの地下電磁探査センサをつり下げ、位置情報収集用のGPS信号受信器、センサーの制御と計測データのモニタリングのための無線通信装置、地下電磁探査センサーの対地高度をモニタリングする超音波距離センサーで構成される。

ドローンは、ヘリコプターと比べて、狭いエリアに低空飛行でアクセスできるため、より細かな探査が可能だ。

実証実験は、軽自動車2台を地下1.5m(浅部)と3.0m(深部)に埋設し、埋没車両探査を模擬できる施工総研の実験サイトで実施した。

広域ドローン航行計測で約70m×35mの実験サイト全域を測定したところ、浅部の埋没車両はわずかに把握できる程度であった。

そこで、精密ドローン航行計測を行い、埋没車両によると思われるデータを検知したエリアを細かく航行した結果、浅部の埋没車両を明瞭に検出し、深部の埋没車両もわずかながら検出できた。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

NEDO ニュースリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100779.html

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