「掘削土砂定量供給装置」を開発、ビル新築工事に適用
東急建設は6月2日、掘削土砂処理が効率的に行える「掘削土砂定量供給装置」を開発し、東京急行電鉄から東急建設・大林組共同企業体が受注した「渋谷駅南街区プロジェクト(渋谷ストリーム)新築工事」に導入したと発表した。
このプロジェクトの所在地は、渋谷駅の南東部の交通が非常に混雑するエリアに位置するため、資機材の搬出入に支障を来すことが懸念された。さらに周辺道路が狭隘で、掘削土砂の搬出場所も限定される。
そこで東急建設は、「掘削土砂定量供給装置」の開発に着手。同時に、装置の利点を最大限に生かせる土砂搬出工事計画を組み込んだ工事計画を立案し、効率的に工事を進められるように工夫した。
クレーン性能を最大限に生かす土砂運搬を実現
「掘削土砂定量供給装置」は、掘削土砂をクレーンからベルトコンベアへ連続的に受け渡す装置で、揚重や搬出場所に制約があっても、掘削した土砂を効率的に処理できるのが特徴。
「渋谷駅南街区プロジェクト(渋谷ストリーム)新築工事」の現場に、新たに開発した装置を導入したところ、クレーンの性能を最大限に発揮しながら土砂運搬が可能となった。
現在、工事現場では毎月9,300立方メートルの掘削残土がスムーズに搬出されており、工期短縮へとつながることが実証された。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
東急建設株式会社のプレスリリース
https://www.tokyu-cnst.co.jp/topics/2017/