2017年5月31日、株式会社日立製作所は、IoTを活用し、製造現場において作業進捗をリアルタイムに見える化する「進捗・稼働監視システム」、および対策優先度の高いボトルネック作業の早期改善を支援する「作業改善支援システム」を2017年7月より提供開始すると発表した。
これらのシステムは、IoTプラットフォーム「Lumada」の産業分野向けソリューションコアであり、多品種少量生産工場における生産リードタイムを短縮できる。
製造業においては、顧客の多様なニーズに即応できる生産システムの構築が求められており、「人・モノ・設備」などの現有リソースを最大限に活用し、生産性を高めることが課題となっている。
このたび、最も不確実性の高い「人」が行う作業進捗を見える化し、作業改善を支援するために、IoTを活用した高効率生産モデルを、さまざまな製造現場に適用できるよう汎用性を高めて、製品化した。
「進捗・稼働監視システム」は、RFIDなどから製造実績データを収集する機能と、作業進捗状況を見える化する機能を有しており、工程ごとに要した時間を自動収集し、全工程の計画との乖離やボトルネック作業、作業能力の過不足などを一元的に可視化する。
なお、RFID(Radio Frequency Identification)とは、ICと小型アンテナが組み込まれたタグやカード状の媒体から、電波を介して情報を読み取る非接触型の自動認識技術。
「作業改善支援システム」は、作業エリアに設置したカメラで作業内容や周辺環境を撮影し、進捗・稼働監視システムにより見える化した作業内容と比較して、改善が必要な作業の映像と指示図を抽出し、作業改善サイクルを短縮する。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
日立 ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2017/05/0531a.html