GPS機能を使った「いきもの見聞録」
フジタは5月30日、建設現場に生息する動植物の管理手法「いきもの見聞録」を開発したと発表した。
建設工事によって現場に生息する動植物や、周辺の生態系に影響を与えるケースがある。このため、着工前に現地の動植物について調査するものの、季節によって出現する時期が異なるため、見落とすことも多い。
また、現場の職員が動植物の知識を十分に持っていないことや、動植物の出現位置に目印をつけて記録しなければ現地での特定が困難、専門の調査会社に依頼すると高額な費用がかかるなどの課題があった。
地形図上にわかりやすく表示
「いきもの見聞録」は、これらの課題を解決するために開発された。
建設現場で見つかった希少種や外来種などの動植物の情報を、現地でGPS機能付きスマートフォンなどを使ってサーバーに送信・保存し、地形図や衛星画像上にわかりやすく表示するオンラインの地理情報システムである。
フジタは既に、自然環境保全地域に隣接した津波被災地の震災復旧工事に適用しており、工事現場での野生動植物の保全対策に有効活用できることを実証した。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社フジタのプレスリリース
http://www.nikkei.com/article/DGXLRSP446520_Q7A530C1000000/
株式会社フジタのホームページ
http://www.fujita.co.jp/