製鋼プロセスのエネルギー効率のさらなる向上を図る計画
2017年5月22日、大同特殊鋼株式会社は、知多工場(愛知県東海市、以下、同工場)における製鋼プロセスのエネルギー効率を向上させるため、約40億円を投じて合理化を実施すると発表した。
同工場では、2013年に、150トン最新鋭電気炉などの製鋼革新合理化を行い、自動車用機能構造用鋼の製鋼プロセスについて、大幅な生産性とエネルギー効率向上を達成した。
このたびは、特殊ステンレス鋼などの製鋼プロセスにおいても、溶鋼物流の整流化や、高効率な加熱装置により鋳造時の温度コントロール性向上を行い、エネルギー効率のさらなる向上を図る。
なお、稼働開始は2019年初頭の予定。
投資の概要
同工場は、1962年の操業開始で、同社の粗鋼の90%を生産する主力工場であり、粗鋼生産能力180万トン/年の規模は特殊鋼一貫製鋼所としては世界でも最大級だ。
最近は、自動車の燃費向上のために、内燃機関の燃料噴射圧力の高圧化や燃焼温度の高温化が進み、特殊ステンレス鋼の適用拡大が期待されている。
これに対応して、同工場では、製鋼工場内物流設備刷新、連続鋳造機タンディッシュ予熱、加熱装置の更新などを行う。
(画像は大同特殊鋼公式ホームページより)
▼外部リンク
大同特殊鋼 プレスリリース
http://www.daido.co.jp/about/release/2017/0522_chita.html