水質汚濁防止法のカドミウム濃度の規制値が強化
2017年5月18日、王子ホールディングス株式会社(以下、王子HD)は、産業排水における効率的なカドミウム除去システム(以下、同除去システム)を開発し、実用化したと発表した。
2014年12月に、水質汚濁防止法施行規則等が一部改正され、カドミウムの排水基準が0.1mg/Lから0.03irg/Lに強化されたことに伴い、カドミウムを新基準値以下に除去できるシステムを開発したもの。
なお、王子HDグループは、すでに、同除去システムを紋別漁業協同組合に納入し、カドミウムが安定的に新基準値以下まで除去されること確認している。
カドミウム除去システムの概要
同システムは、排水に溶解しているカドミウムを、薬品処方で懸濁物(固形粒子)に変え、孔径0.02ミクロンメートルの限外ろ過膜で除去する方法で、カドミウム濃度を確実に新基準値以下まで減少できる。
また、薬品処理が最小限のコストででき、ろ過膜が高効率であるため消費電力が少ない上に、コンパクトな前処理槽と分離装置によって処理フローが効率的かつシンプルであるため設置面積も小さいなど、省エネ・省コスト・省スペースのシステムだ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
王子ホールディングス ニュースリリース
https://www.ojiholdings.co.jp/