これまでは発電が困難だった
三井造船は、5月18日、「唐津市清掃センター長寿命化事業基幹的設備改良工事」にて設置した「小規模蒸気発電設備」が稼働を開始したことを明らかにした。
なお、このプロジェクトは、三井造船の100%出資会社である三井造船環境エンジニアリング(以下、MKE)などが、佐賀県唐津市から受注。2019年3月の完工を目指し、現在遂行中である。
利点の多い画期的なシステム
このプロジェクトで設置した「小規模蒸気発電設備」には、MKE施工による排熱ボイラー設備増設および定格275kWのマイクロスチームタービンを採用。
余熱利用設備をボイラーに変更することで、試運転完了まで3か月で済んだうえ、既存の施設を部分稼働させることで、ごみ処理休止期間を最小限に抑えることができた。
また、ボイラーの型式を貫流型にすることで、2級ボイラー技士による運転も可能となったほか、電気事業法が適用されるボイラーではなく労働安全衛生法が適用されるボイラーとなるため、法定整備費用が安く済ませることもできる。
小規模蒸気発電を推進
唐津市清掃センターでは、このメリットの多い小型蒸気発電を導入することで、40%以上のCO2削減につなげることができるようになった。
MKEなど、三井造船子会社では、今後も一般廃棄物処理施設における小規模蒸気発電を推進していく考えだ。
(画像は三井造船のホームページより)
▼外部リンク
三井造船 プレスリリース
http://www.mes.co.jp/press/2017/20170518a.html