株式会社洸陽電機は5月17日、愛媛県内子町にて、四国初となる地元材を生かした小型木質バイオマス発電事業「内子バイオマス発電所」に着手した、と発表した。
愛媛県喜多郡内子町は、平成19年バイオマスタウン構想を策定し、木質バイオマス資源の有効利活用を促進してきた。
内子バイオマス発電所プロジェクトは、内子町から土地を借用し、木質ペレット工場がある小田原木市場・内藤鋼業小田工場に隣接した場所に、発電設備を設置する。プロジェクト資金は、地元企業と地元金融機関の融資により調達する予定であるという。
内子バイオマス発電所には、ドイツ・ブルクハルト社製の小型高効率木質バイオマス熱電併給装置6機と、アメリカ・アクセスエナジー社製のバイナリー発電装置1機を採用した。
バイオマス燃料は、内子町森林組合など地元林業事業者から、間伐材・低質材を中心とした地元産未利用材を活用する。未利用材は、有限会社内藤鋼業により木質ペレットに加工され、発電所へ供給される。
発電所は、定格出力1,115kWと小規模ながら、発電端効率は33%超、送電端効率は30%超と高効率で、30,000kW級木質バイオマス発電設備の発電効率に相当するという。
年間予想発電量は約883万kWhで、このうち一般家庭約2,500世帯分の年間消費電力に相当する約811万kWhを送電する。発電電力は、FIT制度を利用して、四国電力株式会社へ全量売電する予定という。
発電開始日は、2018年6月の予定、とのこと。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社洸陽電機のニュースリリース
http://www.koyoelec.com/news/release/20170517-1767.html