大成建設、コンピュータを活用したトンネル削孔支援機能を開発

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大成建設、コンピュータを活用したトンネル削孔支援機能を開発

2017年05月18日 16:00

削孔パターンを最適化した発破掘削により、余堀りを大幅に低減

2017年5月17日、大成建設株式会社は、山岳トンネル工事における発破掘削時の作業性や安全性を高めるため、コンピュータを活用し、地山状況に応じて最適な削孔パターンを設定できる削孔支援機能(以下、同削孔支援機能)を開発たと発表した。

発破掘削方式による山岳トンネル工事では、切羽への装薬のための削孔時間の削減や、掘削断面の余掘りの低減などが課題だ。また、発破後に随時切羽の地山状況を観察、分析しながら作業を進めることが重要となる。

同削孔支援機能をドリルジャンボに搭載し、新名神高速道路竜王山トンネル工事作業所に試験導入した結果、削孔支援機能のない従来の掘削機械と比べて、掘削断面の余掘りが約50%低減できることが実証された。

なお、余掘りとは、設計掘削断面よりも広く掘削した断面との差のことで、余堀りを低減することで、掘削作業を効率化してコストを削減できる。

今回開発した削孔支援機能および改良を行った掘削機械の特徴

同削孔支援機能は、測量機器による断面計測結果から、図面化・定量化した情報などを活用して、地山状況に応じた最適な削孔パターンをその都度計画でき、掘削断面の余堀りを大幅に低減できる。

また、ブーム操作に油圧制御を採用することで、一般的な電子制御を採用した削孔支援機能付ドリルジャンボに比べ、湧水や粉塵による故障が少なく、国内のトンネル工事への適用性が高い仕様となっている。

さらに、従来の機械よりバスケット用ブームの可動範囲を下方向と外側方向へ拡げ切羽への装薬作業範囲が拡大することで、掘削工法の適用性が向上し、万が一の切羽崩壊などに対して作業者の安全性が向上する。

なお、3ブームの各操縦席に1台ずつモニターを設置したことで、切羽やブームの状態とモニター情報を一目で確認できるなど視認性が一層良好となり、削孔時の作業性が向上する。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/

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