国土防災技術との共同開発で国産木材の新たな活用方法を提案
2017年5月15日、大建工業株式会社は、国土防災技術株式会社(以下、国土防災技術)と共同開発した土壌改良材「DWファイバー」を新たに発売すると発表した。
「DWファイバー」は、国産の木材チップを解繊処理し、植物の生育促進効果のあるフルボ酸を添加した土壌改良材だ。防風林の客土形成や斜面の吹き付け緑化などの土木工事に活用する方法の提案を進めていく。
なお、フルボ酸とは、森林や土壌の中に存在する腐植酸の一つで、植物の光合成を活性化し、生成促進に効果がある。国土防災技術は、フルボ酸の人工生成技術に関する特許を取得している。
「DWファイバー」の特長
原材料となる木質繊維にフルボ酸を混合しているため植物の生育を促進し、木質資源をランダムな繊維構造で高い通水・保水性能を発揮する。
また、嵩(かさ)密度が低く空気を多く含むため、地温の変化を抑制するなど、植物が生育しやすい土壌環境づくりに役立つ。
さらに、国産木材の間伐材、林地残材、河川木などを利用しているため、資源を有効に活用することができ、100%バージン木材の繊維を使用していることから、土の中で分解・土壌化して環境負荷を抑えることができる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大建工業 ニュースリリース
http://www.daiken.jp/news/newsDetail/857/