鹿島建設株式会社(東京都港区)は、19日、山崎産業株式会社(大阪府大阪市)と共同で開発した壁面緑化技術を、「イオン葛西店」(東京都江戸川区)の外壁に初めて適用したと発表した。
この技術は、デザイン性と施工性を兼ね備えつつ、施設壁面においてさまざまな植物を育てることができるというもの。ヒートアイランド現象緩和をはじめとする都市環境改善にむけては、「緑化」がキーワードの一つとなっているだけに、今後、話題を呼びそうだ。
この壁面緑化パネルは。450㎜という建築標準サイズのモジュールで、ソーラーパネルやLED照明などと組み合わせることも可能。小型で軽量のため、施工性が高く、新築の建物だけでなく、今回のイオン葛西店のような、既存の建物にも簡単に取り付けられる。
また、従来以上に優れた灌水コントロールシステムにより、環境性能も向上し、安定した高い保水性が期待できるため、都市のヒートアイランド現象緩和へ向けて、一歩前進したとも言えるだろう。
同社は、「環境ビジョン:トリプルZero2050」という取り組みを実施しており、「自然共生」にも力を入れて、持続可能な社会の実現を目指している。この取り組みの一環としても、都市の景観や環境改善意識の高い企業など、さまざまな建物に、積極的に壁面緑化技術を提案していきたいとしている。
▼外部リンク
壁面緑化技術に関する鹿島建設ニュースリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/201308/19e1-j.htm
環境ビジョン:トリプルZero2050
http://www.kajima.co.jp/csr/environment/target/index-j.html