2013年に工事をスタート、操業までもう一歩
石油資源開発は5月2日、カナダのアルバータ州ハンギングストーン鉱区のオイルサンド拡張開発事業において、水蒸気の圧入を開始したと発表した。
この拡張開発事業は、ビチューメンを日量2万バレル規模で生産することを目指しており、2013年2月に工事をスタートさせた。
2015年2月には生産操業に必要な生産井と水蒸気圧入井の掘削を完了。2017年2月に中央処理施設を完成させ、水蒸気圧入に向けた準備が進められてきた。
2018年中頃に目標値の日量2万バレルを実現
今回の水蒸気の圧入開始は、生産操業開始までの最終準備段階となる。今後は2、3か月かけて地下約300メートルにあるオイルサンド層内の温度と圧力を上昇させ、当初の予定どおり本年年央にビチューメンの生産を開始する。
操業開始後、ビチューメンの生産量は徐々に増加する見込みで、石油資源開発は2018年中頃に目標値の日量2万バレルに達すると予測してにる。
石油資源開発は1978年からカナダでオイルサンド開発を進めてきた。1999年にハンギングストーン鉱区3.75セクション地域にて、他社に先駆けてSAGD法でのビチューメン生産に成功。その後も、商業規模での生産操業を目指して拡張開発事業を進めてきた。
石油資源開発は、拡張開発事業によるビチューメン生産量の増加と長期間にわたる安定した生産は、
主要事業基盤の1つになる
(プレスリリースより)
(プレスリリースより)
と述べている。
▼外部リンク
石油資源開発株式会社のプレスリリース
http://www.japex.co.jp/