改良型コンバインドサイクル発電設備を高効率化
東京電力フュエル&パワーは、4月28日、横浜火力発電所8号系列第1軸におけるガスタービン等の取り替え工事が完了し、営業運転を再開したことを発表した。
燃料費やCO2排出量を大幅削減
横浜火力発電所は、横浜市鶴見区内の約44万平方メートルの敷地に位置。1~4号機については既に廃止しており、5、6号機は昨年4月1日より、長期計画停止中である。
8号系列第1軸については、今回の工事により、発電効率は54.1%から55.8%へ向上。また、定格出力も35万kWから37.7万kWへ増加し、年間の燃料費は約10億円、CO2排出量については、約3万トン削減できる予定だ。
なお、排熱回収ボイラ、低圧蒸気タービン、発電機、補機等については、既存設備を利用している。
国際競争力のある電力を創出
同社は、7号系列(燃料:LNG、定格出力:35万kWx4軸)および8号系列(燃料:LNG、定格出力:35万kWx4軸)の改良型コンバインドサイクル発電設備の全8軸について、工事を進めていたが、今回の営業運転再開により、全8軸のうち6軸の取り替え工事が完了したことになった。
今後、同社は残りの2軸についても、順次取り替え工事を実施することで、電力の安定化を図るとともに、引き続き、福島復興に向けた原資の創出に努める方針である。
(画像は東京電力フュエル&パワーのホームページより)
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東京電力フュエル&パワー プレスリリース
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