高速で走行しながら0.2mmのひび割れ検出
2017年04月19日、NEXCO中日本は、東京大学大学院情報理工学系研究科と共同で、トンネル内を高速で走行しながら画像処理により自動的に変状を検出する技術(以下、同検出技術)の開発に成功したと発表した。
同検出技術の開発の目標としていた、幅0.2mmのひび割れを検出することが可能となった。
現在は、トンネル構造物の点検を実施するために、交通を規制し、高所作業車を用いて近接目視や打音、触診(詳細点検)などを行っており、信頼性や効率化に課題があった。
同検出技術により、交通規制をおこなわずにひび割れの検出ができるため、点検コストの低減が期待でき、精度の高い情報を事前に把握して点検を行い信頼性の向上に寄与する。
開発した技術の概要
同検出技術は、高速カメラ、レンズ、回転ミラー、ラインレーザー、LED照明や電動アクチュエータなどで構成されており、東京大学が研究開発した「高速画像処理技術と高速小型回転ミラー」を用いて、高速移動中でも画面の中心にひび割れ等の損傷を捉え続ける制御を行い、ブレの無い高精度な映像の撮影が可能となった。
また、撮影に必要な照度を抑えて撮影装置が小型化されたため、一般車両に搭載して時速100kmで走行しながら幅0.2mmのひび割れを検出できる。
(画像はプレスリリースより)
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NEXCO中日本 ニュースリリース
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