2017年4月17日、三菱電機株式会社は、海外市場向け昇降機の製造拠点である三菱エレベーターアジア社(Mitsubishi Elevator Asia Co., Ltd.、以下、AMEC社)の新試験塔が竣工し、6月に稼働開始すると発表した。
AMEC社は、三菱電機グループ100%の出資比率で1991年にタイ王国チョンブリ県アマタ・ナコーン工業団地設立され、1992 年からエレベーターとエスカレーターの生産を開始した。なお、資本金は1,151.5百万バーツ(約3,570百万円)で、従業員数は約2,600名だ。
近年は建物が高層化しており、これに対応した中高速機種の試験・評価に対応するため、試験塔の高層化と試験塔設備の充実が必要となっていた。
このため、2015年に設立したR&Dセンターとこのたび竣工した新試験塔により、開発と評価の体制を強化することとなった。
新試験塔での主な試験項目は、高速エレベーター用電気・機械システムの開発・試験、高速走行時における振動・騒音の抑制技術の開発・試験、高速エレベーター用現地調達部品や機器の性能・耐久試験、非常止めや緩衝器などの安全システムの性能・耐久試験、リニューアル専用機種および関連機器の開発・試験だ。
試験塔の高層化により、市場ニーズに対応した高速機種まで検証範囲を拡大し、試験・評価設備の拡充によって開発・検証期間を短縮するとともに、現地調達機器の採用を拡大してコストを削減しリードタイムを短縮する。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三菱電機 ニュースリリース
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
リリース全文(PDF:541KB)
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